AGAのタイプや特徴!側頭部の薄毛・ひこう性脱毛症など違いを説明
Drこいけ
ここでは、AGAのタイプや種類、特徴について説明します
AGA(男性型脱毛症)は男性ホルモンのテストステロンが還元酵素5αリダクターゼと結合することにより悪性男性ホルモンジヒドロテストステロンに変化することで起こる進行性の脱毛症です。
そして日本人男性の3人に一人がAGAだと言われています。
そんなAGAとその他の脱毛症との1番大きな違いは、AGAは治療をしないと自然に治ることはなく、進行していく脱毛症だということです。
他の脱毛症の場合も治療はした方が良いですが、自然に治る症状もあります。
今日はそんなAGAの種類と、ほかの脱毛症との違い、対処法につい書いていきたいと思います。
AGAの特徴とは
AGAは成人男性がなる薄毛状態で、男性型脱毛症と呼ばれます。
そしてAGAの場合、具体的にどのように薄毛になるんでしょうか?
Drこいけ
実際、3人に1人がAGAという実感はありますか?
違和感をおぼえない人はいいカモです。AGAクリニックや業界、AGA商品のいいカモです。言われたことをすぐ信じて、無意味なサービスを買うのです。
板見智:日本医事新報, 4209, 27-29, 2004
【20~69歳の日本人男性8,100人を対象に、「ヘアケアに関するアンケート」としてFAX調査を行い、6,509人の有効回答について解析を行った】そうです。
そのうちの3分の1の人が「薄毛が気になる」というよう回答をしたと。
対象年齢の男性の人口に3分の1をかけて、1260万人だったと。そして、話がふくらみいつの間にか、「3分の1がAGAである」というような、表現が使われるようになりました。
ところで、カモの無駄づかいは日本の経済にはプラスですが・・・
AGAの薄毛の傾向
初期症状としては毛が抜ける本数が増えます。人間の髪の毛は毎日100本ほど抜けると言われているのですが、それ以上の本数が抜けるようになるんですね。
その次に髪がだんだんと細くなってきます。これは毛乳頭に届く栄養が少なくなり、その結果、髪全体が細くなりだんだんと少なくなるということがわかっています。
そして薄毛になる部分は額の生え際、頭頂部、M字部分と限定されていているんですね。
薄毛になっても完全にツルツルになるのではなく、髪が抜け落ちて発毛しなくなっても産毛が残ります。これはまだ毛包自体は薄毛部分に存在している証です。
毛包とは毛根を包んでいる組織。毛根自体は保護された状態で残っているので、また毛が生えてくる可能性があります。
薄毛の範囲が広がってしまっても、毛包さえ残っていれば再び治療次第で発毛する可能性があります。
日本人のAGAの薄毛の種類
日本人の薄毛は「高島分類」と呼ばれる分け方で分別されます。
欧米では、アメリカの医師ハミルトンが考えた脱毛のパターンを、後から別の医師のノーウッドが改訂して完成された「ハミルトン・ノーウッド分類」というのが広く用いられています。
しかし、欧米人は前頭部から薄毛になる人が多いのに対し、日本人は頭頂部から薄毛が進行する人が多いので、日本ではハミルトン・ノーウッド分類を日本人向けに修正したこの高島分類が広く用いられています。
「高島分類」は、皮膚科医の高島巌医師が「ノーウッド・ハミルトン分類」を日本人の薄毛パターンに合わせて修正したものです。
ハミルトン・ノーウッド分類は、III型からVertex(頭頂部)という分類があるのに対し、高島分類ではその前の段階のII型からVertexを追加しました。
日本人は欧米人より頭頂部から薄毛が進行する人がが多いため、前頭部が薄くなっていなくても、頭頂部だけが進行していくケースが多いためです。
高島分類できたことによって、日本人にとって適切なAGAのタイプ分類ができるようになったんですね。
高島分類の中で、主に4つの傾向が日本人には多いです。
・前頭部生え際全体が薄くなるケース
・前頭部M字部分が薄毛になるケース
・前頭部生え際全体が薄くなり、頭頂部も薄くなるケース
・前頭部M字部分が薄くなり、頭頂部も薄くなるケース
なぜこのように、薄毛になる場所が限定されるかというと薄毛の原因物質である5αリダクターゼが発症する位置が限定されているからです。
1型5αリダクターゼは側頭部と後頭部の薄毛に影響を与えます。
2型5αリダクターゼは前頭部と頭頂部の薄毛に影響を与えます。
5αリダクターゼは男性ホルモンと結合することでジヒドロテストステロンと呼ばれる物質に変化。
するとTGF-βと呼ばれる細胞増殖抑制作用が働いてしまいます。
その結果、正常な毛周期に遅れを生じ、成長因子の成長が止まってしまいます。
一般的に髪の毛が成長期へ進むと、2年から6年ほど維持され、その間は順調に発毛していきます。
そしてやがて退行期へ移行し、休止期へと流れていくのですが、ジヒドロテストステロンが発症してしまうと成長期の期間が短くなり、退行期や休止期の期間が長くなってしまいます。
その間、毛球も退縮してしまいますから、毛が細くなり、抜け落ちていなくても細い毛の割合が増えます。
すると髪の毛が次第に生えなくなり、抜け落ちるというわけです。
AGAが進行した場合、この5αリダクターゼが悪さをしている状態ですから、阻害する作用を与える必要があります。
その効果を与えるものがフィナステリド。
フィナステリドは市販薬に配合されている成分ではありませんので、皮膚科やAGA専門のクリニックに行って処方してもらい、治療するしかありません。
では高島分類を見ていきましょう
あなたのAGAはどのタイプ?
高島分類で順番に見ていきましょう。ちなみにVertex(バーテックス)とは「頭頂部」という意味ですね。
Ⅰ型:脱毛が始まっていない状態
Ⅱ型:生え際から進行し始めた状態
Ⅱ型Vertex:生え際からの進行に加えて、頭頂部がO型に脱毛してきた状態
Ⅲ型:生え際から徐々に進行が目立ってきた状態
Ⅲ型Vertex:Ⅲ型の状態に加え、頭頂部がO型に進行してきた状態
Ⅳ型:生え際から頭頂部にかけて進行した状態
Ⅴ型:生え際から頭頂部にかけて進行し、つながっている状態
Ⅵ型:全体的にかなり進行している状態
Ⅶ型:Ⅵ型よりさらに進行している状態
AGAにならないための対策とは
AGAの対策は予防策と改善策の2つがあります。
まず予防策ですが、薄毛の原因物質である還元酵素をできるだけ発症させないこと。
還元酵素は分かりやすく言うと、酸化してしまう酵素のことです。
例えば野菜がクタクタになったり、果物がしおれてしまうのも酸化が進んでいる状態。
大根を切ってそのまま放置していると、切り口がだんだんとしおれて黒ずんできますよね。
それも酸化です。
そういった劣化させてしまう物質が頭皮にも増えてしまうと考えてください。
頭皮に置き換えると、タバコやストレスなどで劣化させてしまう酸化物質が頭皮にも増えてしまうことで5αリダクターゼが活性化し、薄毛になってしまうのです。
では、その物質が頭皮に増えない為に何をすればよいかというと、亜鉛やビタミン類を多く摂取することです。
亜鉛やビタミン他の抗酸化物質があれば、酸化物質と5αリダクターゼがくっつくのを防いでくれるんですね。
果物や野菜で摂取するのも良いですし、シャンプーや育毛剤にそういった成分が入っているものを選んでも良いですね。
このように還元酵素を撃退してくれる成分を薄毛になる前から摂取しておくことが効果的です。
ただ、薄毛は病気などと一緒で、実際になってからでないと真剣に考えないという人が大半だと思います。
薄毛になってしまった場合の対処法は、また別のことが必要です。
薄毛が発症してしまっている状況では、抗酸化作用を与えただけでは還元酵素を撃退できません。
その場合は日本皮膚科学会でも発表しているような成分を服用したり、塗布していきましょう。
AGA治療薬はどんなものがある?
具体的には下記のようなものです。
・フィナステリドの内服
・デュタステリドの内服
・ミノキシジルの外用
この3つが現在考えられる最大の対策です。
特に薄毛が進行してしまった場合、上記2つどちらか(フィナステリドかデュタステリド)の内服薬は欠かせません。
この内服薬は抗アンドロゲン薬の一種で、ジヒドロテストステロンを抑えることを目的に作られています。
もともとはAGAを治療するための成分ではなく、前立腺肥大症などの改善に作られたものです。
ただ、その時に還元酵素であるジヒドロテストステロンが抑えられることも分かったため、薄毛治療にも用いられるようになっています。
フィナステリドやデュタステリドは風邪薬で言うところの抗生物質みたいなものです。
原因菌を阻害するには欠かせないので、ぜひ服用していきましょう。
最近は見て外用より効果の高いミノキシジルタブレットを処方するクリニックも増えています。
AGA以外の他の脱毛症とその特徴
圧迫性脱毛症
圧迫性脱毛症は外的要因によって抜け毛が起こってしまう状態です。
具体的には、
・毎日きつい帽子をかぶっている
・毎日ヘルメットで作業している
などです。
頭部を圧迫することで血行不良が起こり、毛乳頭につながる血液循環が悪くなっている状態です。
圧迫して血行状態が悪くなるのは、よほど長時間そういった形が続いている場合のみです。
基本的にきつい帽子をかぶったからといって、すぐに血行不良が起こることはないでしょう。
ただ締め付けた状態が続くと頭部だけでなく、体全体の循環を悪くしてしまいます。
血行不良の影響で血栓ができて、脳梗塞などの重篤な病気に陥ってしまうケースもあります。
薄毛以外の症状が発症してしまうリスクもありますので、出来るだけ血管を圧迫しないような環境や意識が大切です。
円形脱毛症
円形脱毛症は頭頂部や側頭部など、部位を問わず1円玉から500円玉サイズの脱毛が起こる症状です。
一定部分だけ髪が抜け落ちるので他の脱毛症とは、系統が違います。
AGAなどと違って男性ホルモンなどの影響はないとされています。
体の防御機能であるリンパ球が何らかの要因によって毛根部分に作用し、抜け毛が発症してしまうようです。
自己免疫反応が誤って発症するので、「自己免疫疾患」とも呼ばれます。
このリンパ球の誤った作用はストレスやウイルス感染なども一つの原因とされています。
また、これまで花粉症の人が花粉症の薬を飲んで治療している時に、円形脱毛症も一緒に治ったというケースもあるので、アレルギー症状を緩和することが円形脱毛症の改善にも関係しているという見方もあります。
実際、円形脱毛症を発症してしまう人のうち、40%以上がアトピー素因を持つと言われています。
アレルギー反応が出やすい人ほど、円形脱毛症になりやすいということでしょう。
慢性的な脱毛症ではないので、数週間から数カ月程度で治るケースが多いです。
ストレスで長期的に円形脱毛症が起こってしまうこともありますが、そのストレスの大元が解決されれば円形脱毛症も半年程度で完治することが多いです。
原因がはっきりと確定できるわけではないので、治療法も様々です。
該当部分にステロイド剤を直接塗って対処する方法もありますし、抗ヒスタミン作用のある注射や内服薬を使用してアレルギーを抑え、円形脱毛症を改善するという方法もあります。
脱毛症の中でも皮膚科での治療が可能であり、保険適用内の症状です。
AGAなど他の脱毛症は保険が利きません。
神経性脱毛症
神経性脱毛症はAGAのように前頭部から薄くなってしまうこともありますし、頭頂部や側頭部から薄毛になってしまうこともあります。
見た目上は男性型脱毛症と見分けがつきにくいです。
ただ、神経性脱毛症の場合はホルモンバランスの乱れが影響しているわけではありませんので、ストレスの原因を解消できれば薄毛が改善される可能性が高いです。
例えば、仕事で悩んでしまう日々が続いているという方もいるでしょう。
常時悩みを抱えていると、ストレスが影響してだんだんと血管が収縮してきます。
血管は本来ポンプのように増大と縮小を繰り返しているもの。
しかし縮小状態が続くと血液が滞留し、血液循環が悪くなります。
血液循環が悪くなれば、それだけ各細胞や臓器に血液が行き届かなくなり、機能不全を起こす状態に・・・。
髪の毛も血液から栄養素を多く受け取って成長していますから、無関係ではありません。
神経性脱毛症になった場合は、育毛剤や内服薬よりストレスの原因を解決する方が重要です。
脂漏性脱毛症とは
脂漏性脱毛症は汗や皮脂が頭皮に滞留して、それがきっかけで皮膚炎を起こし、脱毛症になってしまう症状です。
髪の毛の根元部分には、皮脂腺と呼ばれる汗の出口があります。
これは頭皮や背中など体のあらゆる部分にあります。
皮脂が大量に流出し、シャンプーでは洗い落とせなかったものが頭皮に残って抜け毛を引き起こしてしまう状態です。
特に40歳を超えたぐらいからが発症のピークとされていて、脱毛症の原因物質の一つとされています。
汗をふいて、シャンプーを毎日する人でも起こりえます。
皮脂は粘性があるので、水洗いやすすぎ洗いぐらいではしっかりと洗い落とせていないことがあります。つまりシャワーだけではほぼ落ちません。
洗い落とせなかった皮脂が時間経過するとともに硬化し、はがれにくくなります。
それが毛穴付近にとどまると、髪の成長の妨げとなり抜け毛になってしまうというわけです。
汗っかきの人ほど脂漏性脱毛症になりやすいです。
あとは普段からの食生活を意識していないとなりやすいでしょう。
脂っこいものばかり食べていると、皮脂の大量流出を招きます。
脂漏性脱毛症の対策ですが、シャンプーを変えるのが効果的です。
おそらく脂性体質の方が多いでしょうから、「オイリー用」、あるいは「脂性肌用」などと書かれているシャンプーがおすすめです。
こういったシャンプーの方が皮脂をうまく取り除いてくれて、さっぱりとした頭皮状態を維持することができます。
ひこう性脱毛症
ひこう性脱毛症は髪に溜まったフケや汚れがきっかけで起こる脱毛症です。
脂漏性脱毛症と違って乾燥肌体質の人になりやすい脱毛症です。
人間の肌は乾燥すると、表面が剥がれやすくなります。
剥がれたものが毛穴付近にとどまると、髪に絡まってなかなか外にはじき出すことができません。
それが最終的に毛穴を詰まらせたり、頭皮に存在するマラセチア菌という常在菌と重ねることでかゆみや炎症のきっかけになります。
フケが出るとかゆみが強くなりますから、必要以上に頭を掻いてしまって、それがきっかけで抜け毛が増えることもあります。
できるだけフケを出さないことが最善の策になりますので、頭皮にうるおいを与えるシャンプー(ドライ肌用など)に切り替えましょう。
そしてシャンプー後にリンスやトリートメントして保湿力を高めることも大切です。
また育毛剤などを使って、頭皮に十分保湿作用を与えるのも効果的です。
AGAと他の脱毛症の見極め方とは
おそらく素人の方が自分の頭皮を見て、なんの脱毛症かと一目で判断するのは難しいでしょう。
せいぜい自分で分かるのは円形脱毛症ぐらいです。
判断が難しい場合は薄毛のなり方、体質などを考慮して見極めることが大切です。
もし頭頂部やM字部分が薄くなっていたら、AGAの可能性が高いのでAGA専門クリニックで診てもらうのがお勧めです。
逆に側頭部など、特定の場所だけ薄毛になっているようでしたら、円形脱毛症の可能性が高いので皮膚科に診てもらいましょう。
いずれにしても脱毛症は治療が早ければ早いほど症状拡大を防ぎ、治療期間が短くなります。
治療が遅いと、最低半年、長いと3年ぐらい掛かります。
健康的な食事をして、しっかり睡眠をとれば治るという簡単なものではないので、早めに診察してもらうのがベストです。
尚、AGA専門クリニックなら診断無料のところも多いので、なんの脱毛症か分からなければとりあえずこちらで相談する形でもよいでしょう。
Drこいけ
家族に薄毛がいたり、ほかの人のAGAの脱毛症を見ていれば、なんとなくAGAといわれるハゲの雰囲気って分かりませんか?
明らかなAGAはわかりますよね。もともと毛が細い人なのか、AGAが起きているのか、過去が分からないとなんとも言えないことがあります。
また、AGAのほかにアトピーやストレスなどの、ほかの脱毛症が同時に起きている場合は、なんだかよく分からないこともあります。
その場合は髪の毛が薄いことよりも、皮膚や体を治していかないといけません。
なんでも一発治療ですむ、薄毛や脱毛症はかんたんに診断して即改善、というように思っている人は、ブログをよく読んで考えて下さいね。
WEB限定のAGA相談
AGAなのか?
そうでないのか?
クリニックに来る前に「頭皮の画像」だけでも先に診断して欲しい。
そんな声が多数寄せられています。
当クリニックとしてもお金と時間をわざわざ使ってまで来て頂き、何もなかったというよりは「より確度の高い方」を診断したいというのが本音です。
その流れでWEB限定の人数も限定ですが、頭皮の画像診断をすることにしました。
もちろん無料です。
なぜここまでやるかというと、AGAに苦しんでいる方はクリニックに来て大きく変化している現実を見ているから。
AGAは薄毛という外見だけの問題だけではなく「心の問題」へ大きく寄与しています。
ふさぎ込んでいた人が、増毛をきっかけに表情まで別人のように明るくなった。
そんなことは稀な話ではないのです。
患者さんは間違いなく、喜んでくれている。
小池として対応してよかった、技術や知識が役に立った。
そう思わずにはいれません。
画像診断も慎重に行います。
混雑の中で予約枠を設けることは非常に無理を伴うため
1ヶ月に1名のみ
これを条件に、枠を設けることにしました。
月初にリクエストが殺到するので早めのLINE@登録をしてください。
Drこいけ
希望の方は⬇のLINE@から友達申請をして「AGA・FAGAの画像診断を希望します」と連絡ください
ちまたのクリニックでも月々2~3万円というところが多いですが、シャンプーやヘアケア用品などを組み込まれて、月5万円以上にされてしまうのが通常です。
ご注意ください。
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