産業医の仕事はおもしろい!
産業医の仕事はおもしろい
産業医の仕事は、本当に面白いです。
まず、いろいろな企業の様子をうかがえるからです。
たくさんありますが、いくつ例を挙げます。
みんなも知っているあの機械、しらなくても当たり前に使っている機械。こんな少ない人数の会社で作っているとは思わなかった!
あの有名な商品、その材料を提供していたのは、この会社だったのか!
守秘義務があるので詳細は言えません。だから聞いてもさっぱり分からないと思います。
社会科見学のように、今まで知らなかったことを教えていただけます。
産業医という茶番の仕事
もう一つ面白いのが、産業医という仕事の茶番ぶり。
一時期関わっていた会社ですが、担当部署から健康診断の結果を渡されて「通常勤務可能と記載、記名をお願いします!」と言われました。
一般的な健康診断の有所見率(A判定以外で何か指摘された人で、経過観察から即受診まで幅がある。)は6割程度ですが、6割を大幅に上回るほど多かったにも関わらず。
きっと前任の産業医が、「はいはい書いておきますね」という前例を作ったからだと思います。
有所見の人の仕事内容や様子も分からないのに、産業医は機械的な記載で大丈夫だと思っている文化に驚きました。
そんな散らかし放題の状況を正していくには、時間や手間が相当かかるので、時間がたくさんある医師に引き継いでいただくことにしました。
あるいは、ほかの流れ作業産業医が、引き継いでいるかもしれませんが。
もう一つほかの茶番の例ですが、ストレスチェック。
ストレスチェックを社員が受けて、ストレスがとても高いとなると、会社は社員に産業医の面談をさせます。
https://www.bm-sms.co.jp/news-press/prs_160810_stresscheck/
医療関係者は、ストレスが高めのようです。
自分たちのストレスコントロールもできない人間が産業医になって、ストレスチェックや産業医面談に関わっているのですから、茶番としか言えません。
(ストレスコントロールに長けた人が産業医になっているケースも多々あるとは思われますが。)
ストレスチェックをして、高ストレス者がわかるのはいいのですが、産業医というカカシをたてて、会社は対応しているという体裁をとっているようにしか見えません。
産業医は本当のことを言うべきだ
社員のストレスチェックは、商品の検品のように感じてしまうのは言い過ぎでしょうか。
私は、安全衛生委員会の講話でハッキリと、同じことを言います。
そもそも、ドクター小池だってストレスを感じますし、ストレスをコントロールできずにあれこれと対策を試行錯誤した経験があります。
そして、その経験から分かったことを、安全衛生委員会に参加される皆さんと共有して、気づきや前進にしてほしいと願っているから、本当のことを言うのです。
小池の言うことに対して、
「何言っているか分からないけど徐々に理解できた」企業
「同じことを思っていたけどそれ言っちゃうんですね笑」という企業、本当に様々です。
(さすがに、もう言うのを止めてくれという企業はまだありません笑)
もちろん、何でもぶちまければいいという訳ではありません。
本当のことを包み隠さず伝えるためには、日常生活のあるあるなど軽い話から興味をもっていただき、その反応をうかがっています。
安全衛生委員会がおわって、担当者とお話をさせていただいて、次回のお話の内容を調整させていただいています。
ラッキーな産業医スタートだった
辛辣な表現もあったかもしれませんが、感謝していることがあります。
ドクター小池の言うことに耳を傾け、私にもいろいろな事を教えて伝えてくれる方々がいる企業様。
そのような企業を紹介してくれた○教授。
月一で会社のことが完全に分かる訳はありません。
その他の日に社員さんから聞き取りをし、細かな事務をしてくれる産業保健師の○先生。
そのほかの企業様、企業様を紹介してくれた全ての方々。
あらたな企業様との出会いがあるかもしれませんが、産業医の仕事はおもしろい!とまた思えたら何よりです^^
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