野菜ジュースで野菜不足は解消されますか?健康になれますか?
野菜不足に野菜ジュースでもいいのか?
よく聞かれる質問です。この質問をする属性の人であれば、野菜ジュースでもいいのでは?というのが答えです。
なぜなら、野菜を食べていないのだろうし、野菜を食べることを避けている可能性があります。でも健康に良さそうなことはしたい。
だったら飲まないより、野菜ジュースでも飲んだ方がいいと思います。
野菜はなぜ必要なのか?
ビタミン、ミネラル、食物繊維、酵素などがカラダに必要だから、野菜から補給します。
五大栄養素という言葉を聞いたことがありますか?
五大栄養素はタンパク質、脂質、炭水化物(糖質)、ビタミン、ミネラルです。
では野菜から補給したい栄養素はなんですか?
五大栄養素には入っていませんが、酵素という言葉を知っていますか?
酵素は、体の中で食べたものが分解されたり、必要なところで栄養素が使われるために必要な成分です。
タンパク質、脂質、炭水化物(糖質)が材料になって、酵素がビタミン、ミネラルと協力して、タンパク質、脂質、糖質の3つの材料を利用します。
木材(タンパク質、脂質、糖質)、大工さん(酵素)、工具(ビタミン、ミネラル)のようなイメージです。
生野菜にはこの酵素が多く含まれいるというイメージを使って、酵素ドリンクや酵素サプリメントが売れているらしいです。
酵素は熱に弱いため、加工してしまうと酵素は減ってしまいます。
生酵素とか書いてあるサプリメントの製造過程ですが、実際はどうなっているのか疑問です。
野菜を食べる理由がわからないけど、野菜不足は野菜ジュースで解決して安心。
そんな安心感をえるために、野菜ジュースは存在しているのかもしれません。
野菜ジュースがあなたの目的に役立つなら、野菜ジュースでいいと思います。
野菜不足は多くの人にあてはまる
現代人の食生活だと、野菜不足になりやすいと思います。
野菜はカラダにいいイメージがあり、野菜不足は不健康なイメージがありますね。
野菜ジュースは、カラダによさそうというイメージ戦略に成功しているので、スーパーやコンビニで野菜ジュースが多く並びます。
健康に意識しているというよりは、安心感重視のような気がします。
体の代謝がいいとか悪いとか、フワフワとしたイメージで話のする人は、栄養学には踏み込みません。
栄養素のこと、ビタミン・ミネラルがどうして必要かも知らないけれど、「たいしゃ、たいしゃ」と言葉を多用しているのではないでしょうか。
食事はしっかり食べてるよ!と言っている人の多くは、タンパク質、脂質、炭水化物(糖質)ばかりに気を取られ、「ビタミン、ミネラル」については言及しません。
メーカーが広告とマーケティングで植え付けた、「野菜不足は野菜ジュースで解決」というイメージは成功し、安心感を求める人が野菜ジュースを飲んでいるような見えます。
市販のジュースの内容を見てみましょう。
果糖ブドウ糖液糖
天然甘味料でも要注意!米国で使用制限広がる
「異性化糖(果糖ぶどう糖液糖)」があふれる日本
を読んで下さい。
遺伝子組み換えした、トウモロコシから取った甘み成分をうまく加工してつくった、人工甘味料。
肥満などの、病気の原因になるとされています。
食塩・砂糖・着色料・保存料は使用しておりません。
「食塩・砂糖・着色料・保存料は使用しておりません」とよく書いてないですか?
食塩・砂糖・着色料・保存料以外の添加物が入っていてもウソにはなりません。
難消化性デキストリン(食物繊維)
あとから添加しているので、難消化性デキストリン(食物繊維)配合と書いてあります。
ジュースのパッケージには「難消化性デキストリン(食物繊維)の働きでおなかの働きを助ける」とうれしくなる表記がありますが、添加した本当の理由はなんなのか分かりません。
加熱・冷凍・加工
酵素は製造過程で、加熱・冷凍・加工によって破壊される可能性が高いです。
ビタミンも熱に弱いものもあります。ミネラルは黒くなりやすいです。
だから野菜ジュースに、ビタミン豊富、ミネラルたっぷり、酵素たっぷりという宣伝がありません。
あまり入っていないということでしょう。
野菜を食べるのと野菜ジュースを飲む大きな違い
唾液
生の野菜は咬んで食べます。食べるときにはじめて、口でミンチになり、唾液や消化酵素と混ざります。
唾液と食品が混ざり合うことで、カラダに吸収できるように分解されます。唾液は必要なツールです。
口から食事ができなくなった場合は、食べ物をすりつぶしたようなものや栄養素を、直接胃に流す「胃ろう」という穴をつくることがあります。
- 自然な食べ方ですか?
- カラダによさそうですか?
- 咬むことや唾液は大事ではないですか?
胃ろうを想像して下さい。
胃ろうでも、口からの食事と大差ないはずだ!と感じる人であれば、野菜ジュースが本当にいいのだろうか?という気づきになるのではないでしょうか。
野菜ジュースを飲む人の特徴
何かカラダにいいことをしたいと思って、「1日の野菜がこれ1本で!」などという宣伝に疑問をもたない素直な人とも言えます。
多くの情報から、自分に必要な情報を選ぶのは頭が疲れる作業です。
野菜を食べる理由について真剣に考えた人であれば、このような発想をします。
野菜ジュースは一部の栄養素がすくなくて問題があるのではないか?、表記する義務のない添加物があるのではないか?、砂糖以外の甘味料が使われていなか?
いろいろな推察をします。
安心感を得るための野菜ジュースですか?目的達成のための野菜ジュースですか?一度考えてから飲んでもよいと思います。
まとめ
野菜を食べるつもりはない、食べる機会がない。
だったら、野菜ジュースでも飲まないより、飲んだ方がいいと思います。
メーカーも、ありもしないことを言うようなウソまではつかないでしょうけど、いいところを強調し、都合の悪い部分には触れません。
親切な説明ではないけど、ウソでもない。広告やマーケティングの方法にはいろいろとあるようです。
自分で知識を増やして、広告に踊らされない賢い消費者になってください。
何かを失ってはじめて健康の素晴らしさをわかっても、遅いことがあります。
正直、市販の野菜ジュースで必要な栄養素が賄えるとは思えません。加工の段階で栄養素は恐らく壊されるだろうし添加物なども気になります。自分でミキサーなどで作ったジュースならいいかもしれません。でも、口で咀嚼し唾液と混ざりあって胃の中に入るのが一番理にかなってるかなと思います。
貴重なご意見ありがとうございます。
まさにその通りだと考えます。