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AGA治療薬デュタステリド(ザガーロ)の効果や副作用は?

今日は薄毛治療効果があるザガーロ(デュタステリド)について解説していきます。

ザガーロはAGA治療に使われる内服薬です。

今まで内服タイプのAGA治療薬というと、主にプロペシア(フィナステリド)が使われていました。

しかし、2015年に厚生労働省の認可を経てからザガーロの普及率も大幅にアップしています。

今日はそんなザガーロについて、プロペシアとの違いも含めて詳しく書いていきたいと思います。

ザガーロの主成分デュタステリドとは?

AGA(薄毛)のメカニズムを書いた画像

AGAのメカニズム

ザガーロにはデュタステリドと呼ばれる5aリダクターゼという還元酵素を阻害する成分が入っています。

薄毛の原因はテストステロン(男性ホルモン)がジヒドロテストステロン(悪性男性ホルモン)に変化してしまうこと。

テストステロンが5αリダクターゼとくっついてしまうと、薄毛を引き起こす成分に変化してしまいます。

ザガーロはその薄毛を抑える男性型脱毛症の薬として登場しました。

ザガーロの副作用とは

ザガーロはプロペシアと副作用がとても似ています。

国際共同試験で報告されたザガーロの副作用は下記の通りです。

  • 勃起不全:24例(4.3%)
  • リビドー減退:22例(3.9%)
  • 精液量減少:7例(1.3%)

そして日本人に限定すると、下記の数値になります。

  • 勃起不全:6例(5.0%)
  • リビドー減退:7例(5.8%)
  • 射精障害:2例(1.7%)

リビドー減退の数字が若干高いのが気になるところですが、全体として高い数値ではありません。

一般的な医薬品でも数パーセントの副作用はあるものですから、そう考えるとザガーロだけ副作用の割合が高いということはないです。

その他、1%未満、または頻度不明として報告されているものも紹介しましょう。

【頻度1%未満のもの】

発疹、めまい、味覚障害、乳房障害、腹部違和感

【頻度不明】

蕁麻疹、アレルギー反応、痙攣、血管浮腫、精巣膨張、多毛症、腹痛、下痢、肝機能、障害

尚、プロペシアの副作用と比較すると、やはりザガーロのほうが副作用の発症率は高めです。

  • 勃起不全:2例(0.7%)
  • リビドー減退:3例(1.1%)
  • 射精障害、精液量減少 (1%未満)

このようにかなり副作用のリスクは低いです。

まだプロペシアを服用したことはないという方は、いきなりザガーロを試すのではなく、プロペシアから始めた方が無難だと思いますし、実際に病院やAGAクリニックでもまずはプロペシアを処方されることが多いようです。

ザガーロの入手方法とは?AGAクリニック、それとも皮膚科?

現在はザガーロが厚生労働省に承認されてから数年経ち、多くのAGAクリニックで処方されるようになりました。

そしてAGAの症状によって使い分けたり、あるいは身体的に問題なければ、医師のアドバイスの元患者さんがザガーロかプロペシアか選べます。

皮膚科でも徐々にザガーロを処方する病院がふえているようですね。

いくつかザガーロを処方している皮膚科を挙げてみましょう。

  • 日比谷ヒフ科クリニック(東京千代田区)
  • やえす日本橋ヒフ科(東京中央区)
  • ゆみこ皮フ科クリニック(高槻市)
  • アン皮膚科クリニック(大阪市)
  • 富士病院(御殿場市)
  • 三好が丘メディカルクリニック(愛知県みよし市)

都心部を中心にザガーロを処方しているところが多いです。

ただ、個人経営の地方の皮膚科でも処方しているケースがありますので、ザガーロはもはや珍しいものではありません。

ザガーロの相場とは

薄毛は自由診療になっているため、ザガーロの費用もクリニックによってまちまちです。

同じ成分が入っていても、値段が数千円違うことがありますから、診察内容や症例も含め、十分比較することをお勧めします。

薬だけのことで言えば、安いほうが良いですが、本当に大切なのは、薄毛を改善するために症状を見極め、適切な薬を出してくれる病院や、クリニックかどうかということだと思います。

比較するときに見るべきところは、薬が高いか安いかよりも、「信頼できるクリニックかどうか?」ということだと思います。

参考までにAGAクリニックと皮膚科の料金(ホームページ公開上)を紹介しておきます。

【1ヶ月分のザガーロ金額】

  • ヘアジニアスグループ:8,500円
  • 浜松第1クリニック:9,500円
  • 多摩メディカルクリニック(東京国分寺市):9,000円(診察料込み)
  • 新宿ウエストクリニック(東京新宿区):8,000円
  • 医療法人社団聖愛会:1万500円(再診時:9,500円)
  • 日比谷ヒフ科クリニック(東京千代田区):1万円
  • やえす日本橋ヒフ科(東京中央区):1万円
  • ゆみこ皮フ科クリニック(高槻市):8,500円
  • アン皮膚科クリニック(大阪市):1万2,000円
  • 富士病院(御殿場市):1万円(診察料込み)
  • 三好が丘メディカルクリニック(愛知県みよし市):1万1,700円(再診時1万220円)

相場は1万円前後といったところ。

8,000円台だとかなり安いですね。

またクリニックによっては診察料が含まれていたり、再診時に安くなるところもあります。

そして3ヶ月分まとめて処方してもらうと、その分安くなるケースもあります。

いずれにしても、1ヶ月分で8,000円から9,000円を目安にしたいですね。

ただ、自分の体に合うかどうか確かめてから継続使用することをお勧めします。

そのためには最初は1ヶ月分だけ処方してもらうのが無難です。

ザガーロを服用する際に注意したいこと

副作用として報告されているもの以外でも注意が必要な部分が多いです。

【ザガーロの注意事項】

  • 女性の使用(服用はもちろんのこと、触れるだけでも皮膚吸収のリスクあり)
  • 胎児への影響
  • 他の脱毛治療薬との併用(プロペシアとの併用厳禁)
  • 献血禁止(服用中はもちろんのこと、服用をやめた後も6ヶ月あける必要あり)
  • 肝機能障害を患った既往歴のある方
  • 不整脈の方
  • 血中濃度を上げる薬を飲んでいる方
  • 20歳未満

カプセルタイプとはいえ、女性が触れるだけでも影響があるというのは怖いですね。

自分だけが服用するものと思っていても、不意に触ってしまうこともあるかもしれません。(例えば床に落ちて拾ってしまうなど)

しっかり管理の行き届いた環境でないとリスクがあります。

家に女性や子供がいる場合は細心の注意が必要です。

また飲み合わせとして、グレープフルーツなどのフラノクマリン類はよくありません。

グレープフルーツなどの柑橘系は、本来分解されるはずの成分がそのまま体内へ吸収されてしまうことがあります。

その結果、薬が必要以上に効いてしまったり、あるいは副作用が増大してしまうことがあります。

尚、グレープフルーツ以外では下記の果物にフラノクマリンが入っています。

  • はっさく
  • 晩白柚
  • メロゴールド
  • スウィーティー
  • 甘夏みかん
  • レモン

あまりなじみのない果物もありますが、ザガーロと柑橘系の相性は良くないということだけは留意しておきましょう。

ザガーロの評判や口コミとは

利害関係のない掲示板やヤフー知恵袋などで、ザガーロの評判や口コミをチェックしてみました。

「ザガーロ飲み始めて2、3ヶ月で地肌が目立ちにくくなり、半年もするとほとんど薄毛の部分が目立たなくなるくらいまでいきます。ザガーロは効果があると思います。」

「海外ではザガーロは正式に承認されているわけではないです。前立腺肥大症の治療で使われているものなので、薄毛だけで使うにはちょっと未知の部分があります。もうちょっと安全性が確認されるまでは待った方がいいかなと思う。」

「ザガーロを皮膚科で処方してもらっているけど、そこでは『妊活に影響は出ない』と言っていました。でも副作用の報告事例には『精液の減少』なども書いてあったからちょっと怖い・・・。」

「プロペシアより効くと評判だけど、さすがにそれでも元通りのボリュームになるほどではない。前に比べればちょっと良くなるかなという程度で、フサフサを求めているとギャップの大きさに落胆してしまいます。」

「ザガーロとミノタブを併用して3ヶ月でだいぶ改善できた。

でも初期脱毛のような症状もあって、もうちょっと使い続けないと何とも言えなそう。」

ザガーロに関して上記のようなクチコミが見られました。

まだ薬の処方が始まって歴史が浅いので、ちょっと半信半疑になっている人も多そうです。

医師によっては妊活に影響が出ないと言っている人もいるようですが、それは副作用を考えると疑問です。

どういったリスクがあるのかちゃんと説明してくれる病院を選択した方が良いですね。

ザガーロの効果を得るには何が必要?

ザガーロは1日1回、6ヶ月間の反復投与を推奨しています。

臨床試験の結果では、「ザガーロ0.5mgを24週内服した時、フィナステリド1mgの1.6倍効果がある」と発表しています。

24週=168日。

つまり半年近くは続けないと、なかなか分かりやすい効果は出にくいということです。

また、ザガーロやプロペシアは継続使用しないと血液濃度が低下し、効果が薄れてしまいます。

なんとなく変化が出てきたから一時中断しようなどと考えず、継続することが必要です。

注意書きには、「3ヶ月の連日投与により効果が発現する場合もあるが通常は6ヶ月の連日投与が必要」と記載されています。

身体的に副作用などの症状が出なければ、半年は服用してみましょう。

逆に半年で効果が出ない場合は残念ながら効果が出にくい体質と考えられます。

その場合は続けてもあまり意味がないので、違った内服薬服用を検討しましょう。

まとめ

以上、ザガーロについて紹介しました。

プロペシアよりも効果があると聞くと試したくなっちゃいますね。

ただプロペシアよりも副作用のリスクがありますし、その旨理解してから服用しましょう。

またプロペシアよりも、1ヶ月あたりの相場が3,000円ほど高いです。

(プロペシアは1ヶ月7,000円前後、ザガーロは1万円前後)

経済的負担もありますので、プロペシアを試して効果がイマイチな人が試す「中級薄毛患者向け」の内服薬です。

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