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AGA治療について正しい知識を身につけよう!効果があるものとは

ここではAGA治療に関する正しい知識を紹介します。

利害関係にとらわれず正しい知識を学ぶことで、どの方法を継続すれば薄毛が改善されるのか分かります。

薄毛がなかなか治らない人はぜひ参考にしてみてください。

そもそも薄毛になってしまう原因とは

薄毛の原因として、「男性ホルモンが強い人ほどなりやすい」といいますが、これは半分正解であり、半分間違い。

男性は20歳をピークに男性ホルモンの量が減少します。

男性ホルモンだけが原因なら、20才前後の人の薄毛が一番多くなるはずです。

しかし実際には30代後半から40代、50代と年齢を重ねるにつれて薄毛になる人が増えます。

ということは、男性ホルモン以外が影響しているのは明らかですね。

そして研究して明らかになったのは、年齢を重ねるごとに「活性酸素が増えること」。

体内に取り入れた酸素のうち数パーセントが過剰な酸素として滞留してしまいます。

それが活性酸素です。

行き場をなくした活性酸素は細胞を破壊したり、正常な細胞を悪性のものに変化させたりといった悪さをします。

そして、正常な男性ホルモンにも活性酸素がくっつき、悪性の男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)に変化してしまいます。

悪性の男性ホルモンは毛周期を乱します。

その結果、髪の毛が抜け落ちて休止期の割合が増え、結果的に薄毛が目立つ状況になります。

当然男性ホルモンが多い人のほうが活性酸素と結びつく可能性が高いので薄毛になりやすいです。

ただ、根本の原因は活性酸素ということを頭に入れておきましょう。

薄毛の有効な対策とは

活性酸素をできるだけ減らすには下記のようなことを実行する必要があります。

  • 飲酒を控える
  • タバコを控える
  • 甘いものや揚げ物を控える
  • 野菜を積極的に取る
  • 規則正しい生活を送る
  • 十分な睡眠をとる
  • ストレスをためないようにする

活性酸素は食事などの物理的要因とストレスなどの精神的要因の2種類があります。

どちらも活性酸素の増減に関与するものです。

また、活性酸素を抑えるには抗酸化能力のある成分を積極的に摂取するのがお勧めです。

具体的には下記のようなもの。

  • ビタミンC
  • ビタミンE
  • 酵素(カタラーゼ、グルタチオンペルオキシターゼ等)

これらは活性酸素の産生を抑制し、男性ホルモンとの結びつきを抑える働きがあります。

ちなみに化粧品にもビタミンCやビタミンEが入っているものが多いですね。

抜け毛だけでなく、肌のくすみやシワの原因も活性酸素です。

それを抑えるため上記のような成分が多く入っています。

そして、育毛剤や発毛剤の場合、活性酸素を抑える成分と男性ホルモンのバランスを整えるものも配合されています。

有名なところで言うと、ハーブの一種でもあるノコギリヤシ。

ノコギリヤシは前立腺肥大症を抑える成分としても使用されるなど、男性ホルモンの均衡に役立つものとして知られています。

薄毛の原因を把握すれば、何を摂取すると効果が出やすいか見えてくるはずです。

AGA治療に使われる医薬品を把握しよう

AGA治療に用いられる治療薬を調べると下記分類されます。

  • 医療用医薬品
  • 第1類医薬品
  • 第2類医薬品
  • 第3類医薬品
  • 医薬部外品

購入の仕方をまとめると下記のようになります。

医薬品分類 入手方法
医療用医薬品 クリニック プロペシア、ザガーロ
第1類医薬品 ドラッグストアorクリニックorネット販売 メディカルミノキ、リアップX5、ミノグロウ
第2類医薬品 ドラッグストアorネット販売 カロヤンS
第3類医薬品 ドラッグストアorネット販売 カロヤンアポジカ、カロヤンガッシュ、カロヤンプログレ
医薬部外品 ドラッグストアorネット販売 ブブカ、ポリピュアEX、チャップアップ、リバイブなど

つまり医療用医薬品以外は全てドラッグストアや薬局、ネット販売で購入できるということです。

医療用医薬品だけは実際に医師の診断を受けてから処方されます。

第1類医薬品は薬剤師の指導が必要ですが、問診や電話による質疑応答でネットからも購入できます。

尚、市販されている育毛剤のほとんどは医薬部外品です。

当然医薬部外品はリスクが少ないので副作用を恐れず使うことはできますが、その分効果も低め。

逆に医療用医薬品の方が、効果が期待できる反面、副作用のリスクも高まります。

薄毛の状況や年齢などにもよりますが、医薬部外品から試して、効果がなければ徐々にグレードを上げていくのが賢明です。

最終的には医療用医薬品も検討しないと、なかなか思い通りの改善は難しいでしょう。

現在日本でAGA治療に効果が期待できるのは3種類

現在厚生労働省から認可されていて、効果が期待できるのは下記3種類です。

  • フィナステリド配合の内服薬
  • デュタステリド配合の内服薬
  • ミノキシジル配合の外用薬

男性型脱毛症の研究を長年行っている日本皮膚科学会ガイドラインの調査でも、この3種類だけがA評価(治療を行うことを強く勧める)という評価を得ています。

フィナステリドとデュタステリドは男性ホルモンが悪性のジヒドロテストステロンに変換するのを防ぐ阻害薬です。

男性ホルモンを減らしたり、活性酸素を抑えるものではありませんが、水と油の関係のように両方を合わせないような役割があります。

そしてミノキシジルはフィナステリドとデュタステリドとは薬理作用が異なります。

ミノキシジルが与える効果は血管拡張作用。

ジヒドロテストステロンが滞留してしまうと血流が悪くなることが報告されています。

毛細血管から毛乳頭に髪の成分であるタンパク質を送る役割がありますが、その働きが悪くなってしまいます。

それを改善する役割がミノキシジルにはあります。

フィナステリドやデュタステリドと役割が違うので併用することもできます。

たとえばフィナステリド配合のプロペシアを飲んで、ミノキシジル配合のメディカルミノキを使うといった形です。

上記3つの成分を含んだ治療薬は副作用もあるのですが、死に至るといった重篤な報告はされておらず比較的安全な治療薬ということで認可されています。

尚、ミノキシジルは外用(育毛剤として使うこと)は認可されていますが、内服することは日本では認められていません。

海外ではミノキシジルを飲んで摂取する方法(ミノキシジルタブレット)もありますが、安全面でまだ確固たるものがないので承認されていません。

海外から輸入して飲んでいる人もいるようですが、何か問題があった時に全て自己責任になってしまうので控えた方が賢明です。

最善の治療法はAGAクリニック

ミノキシジル配合の育毛剤はドラックストアでも購入できますが、フィナステリドとデュタステリド配合の内服薬は一切市販されていません。

つまり、最も効果のある治療を受けたいなら医師に処方してもらうしかありません。

ちなみに日本のAGAクリニックで処方してもらう場合、プロペシア、ザガーロといった商品名で処方してもらえるはずです。

プロペシアにはフィナステリドが入っています。

ザガーロにはデュタステリドが入っています。

違いですが、ザガーロのほうが幅広い薄毛の状態に効果があります。(1型と2型に効果があります)

頭頂部や前頭部だけ薄毛になっている人はプロペシアでも良いのですが、部位問わず側頭部や後頭部まで薄毛になっているなら、ザガーロのほうが効果的です。

プロペシア、ザガーロ、どちらを処方するにしても1日1錠です。(両方摂取はできません)

そしてミノキシジルも併用した方が更に効果が期待できます。

医療用成分については日本人男性被験者を対象とした試験も行われています。

報告結果をまとめてみました。

フィナステリドの効果について

48週服用した場合

・1日1mg服用58%の軽度改善効果

・1日0.2mg服用後54%の軽度改善効果

デュタステリドの効果について

6ヶ月服用した場合

1日0.5mgのデュタステリドを服用した人と1日1mgのフィナステリドを服用した人では全毛髪数と、全直径の増加についてデュタステリドの方が優れた効果を示した。

ミノキシジルの効果について

24週使用した場合

脱毛部1cm2以内に非軟毛数ベースラインからの増加は1%のミノキシジルが平均21.2本、5%のミノキシジルが平均26.4本増加した。

それぞれに実際に薄毛の男性に使用して効果があったというデータです。

裏付けのあるデータがあると、なんだか信憑性も増しますね。

どうしても育毛剤などは、その製薬会社のみのデータなので信憑性に乏しいですが、こういった第3者の研究学会が調べたものだと客観的なデータになるので信頼性も高くなります。

輸入薬には注意しよう!

仮にミノキシジルとデュタステリドを使って薄毛を治療したいとしましょう。

ミノキシジルの1ヶ月分平均相場は7,000円程度、デュタステリドの1ヶ月分平均相場は1万円程度です。

つまり1ヶ月で約1万7,000円の費用。

これを1年続けたとしたら20万4,000円。

薄毛の後戻りを阻止するなら数年にわたって使用しなければいけません。

そう考えると決して安いお金ではないと考える人もいるでしょう。

そこで輸入薬に頼る方も少なからずいます。

AGA治療薬は日本で取り扱っているもの以外に海外にもたくさんいます。

フィナステリドやデュタステリドが入ったものも多いです。

そういった薬を比較すると、実はプロペシアやザガーロよりかなり安いものも存在します。

購入して欲しくないのであまり詳しくは説明しませんが、例えば「フィナロ」という薬。

これはフィナステリドのジェネリック医薬品で、海外で取り扱っているものです。

フィナロは100錠1箱で、4,000円程度で購入できちゃいます。

つまり3ヶ月分以上の量。

日本でプロペシアを3ヶ月分購入したら、少なく見積もっても1万5,000円以上はするはずです。

そういった比較をしてしまうと、ついつい「海外の医薬品でも良いのでは?」という考えになってもおかしくありません。

ただ、安全面を考慮すると絶対におすすめできません。

厚生労働省でも個人輸入の薬使用は固く禁じています。

「重大な健康被害が起こるおそれのある医薬品を輸入することは認められない」とハッキリ記載しています。

そもそも輸入業者から買うこと自体が認められていません。

一個人が自分で使用するために海外から薬を購入することは、地方厚生局に書類を出して認められるのですが、サイトなどで購入することは認められていないので注意しましょう。

安さは魅力ですが、健康を軽視しないようにしたいですね。

「薄毛を気にして海外の医薬品を使って病気になった・・・」なんてことになったら恥ずかしいですから。

まとめ

以上、AGA治療の正しい知識について紹介しました。

研究機関がしっかりと評価している成分を含んだ育毛剤や内服薬を使って治療していきましょう。

ただ、そういった治療薬でさえ100%全員が治るわけではありません。

少なくとも半年以上使って長期的な対策が必要です。

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