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ニューロアンチエイジング

【誤った健康法・食事法が、他人にも迷惑をかける理由】考えない健康が社会を疲弊させる

「好きなものを食べないと人生つまらない」
「早くポックリ逝ければそれでいい」

そう言う人を、ときどき見かけます。
けれど、それは本心でしょうか?

健康寿命という言葉があります。
人生の最期の10年は、不健康で不自由な期間を過ごす人が多い。
「ポックリ逝く」どころか、実際は10年前から苦しみながら死を迎えるケースが平均値なのです。

「好きなように生きる」が、他人を巻き込む

人は病気になると、自分だけでなく家族や周囲を巻き込みます。
介護、看病、経済的負担、感情的ストレス……。
「自分の体だから自由にしていい」と思っていても、その自由は社会的な影響を伴うという事実を忘れてはいけません。

健康は、個人の問題ではなく共鳴するエネルギーです。
自分の神経が乱れると、家族の神経も乱れる。
それが「社会的自律神経の乱れ」です。

「正しい食事」は人によって違う

健康法や食事法は、世の中にあふれています。

  • 「〇〇を食べれば若返る」
  • 「〇〇だけは絶対に避けるべき」

そういった情報は、ほとんどがマーケティングの産物です。
健康番組も、広告も、企業の都合の良いデータでつくられています。

一方で、どんなに食事に気を使っても病気になる人がいる。
逆に、好きなものを食べていても元気な人もいる。

大切なのは、答えを外に探すのではなく、内側に聴くこと。
あなたの神経が「快」と感じるか、「負担」と感じるか。
それが本当の「正解」です。

「正解を求める脳」が人を弱らせる

「正しい健康法はひとつである」と思うほど、人の脳は思考を止めます。

健康に関して「一概には言えない」という言葉に耐えられないのは、「不確実さを恐れる脳」=扁桃体優位になっているからです。

ニューロアンチエイジングでは、この状態を「思考麻痺モード」と呼びます。
恐れや焦りの中で答えを求め続けるほど、自律神経が乱れ、免疫も低下します。

医学的な真実:何を食べるかより、どう考えるか

スポーツドリンクを飲むと高血糖になる……確かにそうです。
けれど、激しい運動をする選手にとっては、一時的な糖質補給がエネルギー源になる。

お酒も同じ。
少量ならリラックスを促し、過剰なら肝機能を傷つける。

つまり、答えは「どちらでもない」。
状況と目的に応じて、自分で考え選ぶ力(メタ認知)こそが、最も重要な「健康スキル」です。

「考えない健康」が他人に迷惑をかける理由

正しい情報を吟味せず、流行や常識に流される人が増えるほど、社会全体の判断力が低下していきます。

その結果……

  • 過剰検査や不要な医療消費が増える
  • 誤情報で家族の健康行動まで狂う
  • 「健康不安社会」が拡大し、国の医療費が膨張する

つまり、「考えない健康法」は、個人の選択のようでいて、他人を巻き込む社会的行為なのです。

Dr.小池が伝えたいこと

健康とは、「長生きすること」でも、「病気を避けること」でもなく、自分の頭で考え、自分の神経で選ぶことです。

  • 食べ物の情報を鵜呑みにしない
  • 一時的なブームに流されない
  • 「〇〇すべき」という脅し言葉を信じない

そして何より、「幸せを感じる神経」を自分で育てていくこと。
それが、心から整う美容と健康の本質です。

まとめ

健康とは「正しい方法」を守ることではなく、「考える神経」を失わないこと。

ニューロアンチエイジングがめざすのは、「正解の医療」ではなく、「思考の再教育」。
それこそが、社会をも若返らせる医療です。

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