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アレルギーの根本治療に時間がかかる理由

アレルギーの症状を抑える対症療法ではなく、アレルギーの根本治療をおこないたいと相談が年々増えてきました。

保険治療では、対症療法の治療しか出来ません。

細かい食事内容や有害金属、添加物、排毒機能など、細やかに多方向からアレルギー体質の原因を探って、アレルギー体質を改善していくためには時間が必要なのです。

アレルギーは、カラダの中にアレルギー反応をおこす物質(アレルゲン)が入り反応を起こすことです。

①アレルゲンを特定するまで、繰り返しテストする


そばアレルギーなどは、反応を起こすアレルゲンが明確にわかっているので予防しやすいのですが、原因を特定するのが難しいアレルギーがたくさんあります。

即効性フードアレルギーはすぐにアレルギー反応がでますが、遅延型フードアレルギーの場合は数日たってアレルギー反応が出るため、特定するのが難しくなります。

血液検査で調べられるアレルゲンは200種類以上あります。

血液検査で陽性のアレルゲンでも症状が出ない場合もあり、また逆に陰性だったアレルゲンに対してアレルギー症状が出る場合もあるのです。

確実なのは、疑わしきものを2週間ほど抜いて様子をみる。

この繰り返しをしていきます。どうしても時間が必要になってしまいます。

また、食べ合わせなども関係している場合があります。

アレルギーの原因を突き止めなくては、症状を抑える治療しかできません。

②腸内環境の改善を行う

アレルギーは腸内環境によっても発症しやすくなります。

腸内環境は遺伝的要素が関わっているため、親子で体質が似ていることもあり、診断時に家族のアレルギーについて聞くのはこのためです。

遺伝だけでなく、生活を共にしていることで同じようなアレルゲンや毒に暴露されていることも考慮します。

腸内環境というとヨーグルトと思い浮かべる人も多くいますが、そのヨーグルトが腸内環境を乱している場合もあります。

ヨーグルトはカラダにいいと信じていませんか?

③ミネラルの影響を調べて改善する

人間のカラダに必要なミネラルと有害なミネラルが存在します。

有害なミネラルは「有害金属」として、最近はアレルギーだけでなく不定愁訴などの原因にもなるため注目されています。

アルミニウムやカドミウム、水銀、鉛などの重金属は日常生活から簡単に体内に蓄積されます。

水や魚介類、アルミホイルやアルミ鍋など日常に当たり前にあり、毒とは認識がないものがアレルギーの原因になるのです。

蓄積されているか検査をおこない、デトックス治療をおこないながら進入経路を特定し、体内に取り込まない生活環境を整えていく必要があります。

④乾燥肌を治し、皮膚からのアレルゲンを減らす


アトピー性皮膚炎は皮膚が乾燥し、皮膚のバリア機能が弱まっているためいろいろな刺激に反応してしまいます。

また、かゆくて掻いてしまうため皮膚が傷つき、ますます肌のバリア機能が低下してしまいます。

かゆみを抑え、乾燥させないように対症療法の治療をおこないながら、服やシーツ、布団の素材、洗濯洗剤、シャンプー剤、入浴剤なども一つ一つ確認していきます。

摂取している油も肌の乾燥に影響します。

まとめ

アレルギーの原因は一つではありません。いろいろな要因が複雑に絡み合っているのです。

現在出ている強いアレルギーに対して、対症療法をしながら原因を探っていくためにはどうしても時間がかかってしまうのです。これはアレルギーだけでなく、不定愁訴などの治療も同じです。

半年から1年かけて、アレルギー体質改善のために医師とスタッフがフォローアップしていくコースを作り、アレルギーの根本治療を行なっています。検査結果だけでは、原因が特定しにくく改善までに時間がかかるのが慢性アレルギーです。

根本治療のために、体質と生活環境に合わせたアドバイス&フォローをしています。毎日の食事や生活を一緒に見直していきましょう。

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