思い込みという病|思考停止という病

あなたは思い込みという病、思考停止という病を知っていますか?

思い込みとは

思い込み(おもいこみ)とは、深く信じこむこと。また、固く心に決めること。思い込みをする人は、ある考え方に執着し、合理的な推定の域を超えて、固く真実だと信じ、自分が正しいことを言うために、常識・道徳・前例・先入観・慣習などを根拠にすることがある。
思い込み - Wikipedia

別の言葉に変えると、思考停止でもよいでしょう。

自分の頭で考えないという表現でもよいでしょう。

自分の頭で考えているつもりでも、実は親や教師、社会に刷り込まれたことを自分の意見と思っているだけ、という表現でもよいでしょう。

今までは、思い込みが強い人を見ると、一体何がしたいのか理解不能だと悩むことが多かったですが、実はドクター小池も含めて多くの人が、思考停止という病にかかっているような気がします。

ドクター小池がかかった思考停止という病

勉強・進学・資格取得なら幸せか?

多くの人と同じように、勉強して、進学して、医師になれば幸せになれるかのように、親から刷り込まれていました。

まず勉強に関しても、受験のために効率よく問題を解くとか、多くのことを暗記することに時間を使います。

そもそも、ドリルのように計算を速くすることに何の意味があるのでしょうか。

医学部の受験では、筆算に10行以上もかかるような問題を出す大学があります。

緻密な作業が、手術などの緻密な作業に生きるとからしいです。ウソっぽいですが。

細かい数字の計算は、計算機の勝ちです。自然数はnという記号で抽象化して数式を考えれば良いのでは、と思います。

漢字をたくさん覚えていることに何の意味があるのでしょうか。

難しい漢字、同音異義語などたくさん覚えても、集団的自衛権、憲法九条などの漢字は読めますが何が問題で自分はどう考えるかも答えられません。

英単語たくさん覚えていることに何の意味があるのでしょうか。

まず、英語のマニュアルや文献を読むことに役立つかもしれないし、英会話に多少の役に立つかもしれません。

もし、外国人と話す機会があったとしても、天皇って何ですか?、寺と神社の違いって何ですか?と聞かれても、答えられません。

もうお分かりでしょう。

詰め込んで受験のための勉強をしても、自分の頭で考えることをせずに、多くのことをスルーしてしまう教育の中で勉強しているだけです。

勉強ができるという人たちを見ていても社会では、無責任で、問題を起こさないようにして、ひっそりと、せこせこ生きているような人ではありませんか?

どうして医師の仕事で満たされないのか?

病気になるには原因があるのに、結果に対して処方・治療するだけの医療が中心です。

例えば、糖尿病の人がいたとします。

まずは運動療法、食事療法といいながら、実際は内服薬やインシュリン注射をおこないます。

原因が食べ過ぎだったり、甘い物がすきだったりして、どうして食べ過ぎるのでしょうか?どうして、甘い物が止められないのでしょうか?

どんなに飲み会、夜更かし、間食で睡眠不足でも、朝からしっかり三食たべたら健康になれると、本気で思っているのか。

何かしらのストレスを解消するために、暴飲暴食、過食になってしまうのか。

糖尿病でもなんでも、病気であると人から親切にされるという醍醐味を味わっているのか。

そうです。人の感情や無意識って、意外と奥深いのです。

しかし、医療はその奥深さには一切関与しません。

医大生だったときから、「悪くなったことに何かするのではなくて、悪くならないようにする方法はないのだろうか?」と漠然と思っていました。

医師になっても、病気の原因は無視して、症状や結果だけに対処する医療に、疑問を感じつづけたままでした。

病気にならないようにする医療、病気になる人を減らす医療を望んでいましたが、医学部では専門的に習うことはありませんでした。

患者さん自身も同様です。

  • どうして私は病気になったのでしょうか。
  • 薬を飲んでいるだけでは昔の健康体に戻れるとは思いませんが、先生はどう思いますか?
  • 病気にならないような治療をして下さい。

そのように聞かれたことは、皆無です。

  • 現に太っているのに、三食食べることが本当に健康になると思いますか?
  • ストレスで食べてしまうなら、薬やダイエットより、ストレスの除去が治療ではないですか?

このような話をすると、不快感を示す人の方が多いのも事実です。

分かりやすく糖尿病の話を出しましたが、糖尿病の患者さんを否定しているわけではありません。

ほとんど病気、ほとんどの医者、ほとんどの患者さんで似たような状況が現実です。

糖尿病はあくまで具体例の一パターンです。

これが100パターンあるとしたら、医師の仕事していても幸せを感じることはないのです。

なぜ3分診療なのか?

3分診療について不満を語る人が多いですが、詳細については別の記事で解説しています。

なぜ3分診療なのか?保険診療の仕組み

3時間待ちの3分診療という言葉を知っている人も多いと思います。 もっと話を聞いて欲しいのに、どこの病院に行っても同じ。 なぜ、医者はゆっくりと話を聞いてくれないのでしょうか? 国民皆保険医療について知 ...

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分かりやすく言えば、保険診療だと3分診療にならざるを得ないということです。

9割の医者は保険診療が、理想的な医療だと思っています。

結果に対して、決められた処方や治療をする医療、対症療法の医療です。

1割の医者は、結果ではなくて病気になった人の本当の原因に対処したいと思っています。

しかし患者さんは、結果に対しての決められた処方や治療をする医療、対症療法の医療を求めます。

本当の原因ついて追究しようとすると、不快感をしめします。

じゃあ粛々とマニュアル処方をしましょうか、となるのです。

ドクター小池の症状

医者も医者なら、患者さんも患者さんだ!という思いが拭いきれず、相手に対して論破したり、事実を伝えることに注力していました。

思い込みが強い人を見ると、一体何がしたいのか理解不能だと悩むことが多かったと言いましたが、事実を分かりやすく伝えれば分かってくれると思い込んでいたドクター小池も、皆さんとおなじく思考停止という病にかかっていたことになります。

思い込みの内容や種類は違うけど、自分も含めて皆が、思い込みの中でしか判断できない状況です。

自分にもある思い込みという病を自覚した今となっては、○○治療法、○○の本当の原因、○○の事実などといくらブログで語っても伝わるわけはなく、意味がないと理解できました。

一体何がしたいのか明確になっていない人は、テレビや雑誌の情報や常識を判断基準にしているのだから、本質を伝えるブログに興味を持ちませんし、視界にも入りません。

本当に治すことは、思い込みという病、思考停止という病が先だ!ということに気づくことがやっとできました。

思い込みという病を理解するために

病気の話だと年を取っていない人は実感がわかないし、病気の種類が違えば自分とは関係ないと思ってしまいます。

糖尿病を例に出しましたが、日常生活や人生で起きる出来事や、問題点について考えてみましょう。

結婚

多くの人が結婚をすれば、幸せになると思っています。

離婚率は1/3です。残りの2/3がとても幸せなのでしょうか。

おそらく仮面夫婦も入れたら、結婚した人の半分は満たされない状況だと予測できます。

そもそも、結婚したらどうして幸せになるのですか?幸せって何ですか?

自分にとっての幸せという定義が曖昧なのに、相手と今後50年、どういうビジョンを共有して生活するのですか。

相手関係なく、一人の人間としてどういう人生でありたいのか。

このような問いに対して自問自答し、答えを導き出す心のあり方が必要です。

結婚したら勝ち組、してないと負け組。

ステータスのある配偶者だったら勝ち組、そうでなかったら負け組。

つまり、虚栄心を満たして、せまい地域で優越感を満たすための結婚とか考えていませんか?

好きな相手と結婚したら幸せだ!と思っていたとして、なぜ好きになったのでしょうか?

刺激的で感情が揺さぶられる相手だからですか?

相手を振り向かせようと、努力し続ける苦しい人生が待っていたとしてもいいですか?

ほかにも考えた方がよい事柄はたくさんありますが、いくつかの指摘だけでも、いかに何も考えずに結婚をする人がいることが理解できたと思います。

もう一度いいます。離婚率は1/3です。残りの2/3がとても幸せかどうかもあやしい!

普通に考えれば分かりそうなものですが、自分には当てはまらないという思い込み、都合の悪いことは考えないという思考停止が、多くの人の特徴としてあります。

ダイエット

ダイエットは、なぜ成功確率が低いのでしょうか。

ダイエット商品やダイエットサービス、ダイエット本が多く存在し、昔からビジネスになっていることを考えれば、成功することが少ないのが分かります。

成功しないか、成功してもリバウンドしてもどるか、そのどちらかが大半でしょう。

ここにも、いろいろな思い込みという病があります。

◇体質だから!

本当に体質でしょうか。ヌーの群れとか魚の群れとかで、一体だけ一匹だけ巨大とか見かけませんよね?

では、人間だけが特別な遺伝要素があるのでしょうか。

太って、病気になって、死にやすい個体が子孫を残してきたのでしょうか。

◇食べてしまうから!

どうして食べてしまうのでしょうか。生まれたときから特別な胃袋と食欲が備わっていたのでしょうか。

◇運動しないから!

長生きで健康で太っていない高齢者がいたとして、毎日ランニングしていると思いますか?

そもそも、なぜダイエットをしようと思ったのでしょうか。

ダイエットをしないといけない明確な理由はありますか?

太ったからダイエットした方がいい、痩せていた方がよさそう、その程度でしょう。

そもそも、太った本当の原因を追究しないと、○○ダイエット法を用いても成功しません。

体質だから、食べてしまうから、運動しないからという言い訳に対して、他人から「それって本当ですか?」と言われると、不快感を示しますよね。

なぜ不快になるのでしょうか。実は、太ること、ダイエットできないことには、とても多くの思い込みがかくされています。

思い込みという病|思考停止という病に気づくまで

ドクター小池も、○○すれば幸せになる!という一般常識を信じて努力をしてきました。

才能や努力が足りないとは思いませんが、いっこうに気持ちは満たされません。幸せを感じません。

そこまで行くと、今までのやり方では、自分の人生は不幸のまま終わると気づいたのです。

そこから、コーチングやスピリチュアル、心理学、宗教について興味を持ち始めました。

よくその手の業界や成功者と言われる人が発する言葉に、このようなものがあります。

  • 感謝が大事だよ!

「ありがとう」という唇の動きを繰り返すと、なぜ幸せになるのか?

感謝とはどういうことを言うのか?そんな疑問ばかりでした。

感謝が大事な本当の理由はさておき、何か一つや二つ嬉しくて感謝した経験がある人は多いと思います。

その時の感覚はどうでしたか?心地よくて、人に優しくできて、前向きな発想ができそうな気がしませんか。

あまり深く考えなくても、感謝するメリットがあると分かります。

この巷にある意識高い系の言葉や習慣について、自分が納得できるレベルの理解を心がけました。

今までは、成功者が自分を立派に包装して見栄えをよくするため、きれい事を並べていると思っていました。

あるいは、意識高い系の知ったかぶりのご満悦だと思っていました。

だから、ドクター小池は、本当のことを知ろうとも思わなかった。

早い話が、「感謝が大事だよ」とほざくニセモノばかりと思い込んでいました。

「感謝が大事だよ」は本当なのか?は、ドクター小池の思い込みの一例です。

巷にあふれるきれい事に対して、インチキと本質の区別を整理して理解していくと、自分の視野がいかに狭く、思い込みがあり、思考停止していたかが分かりました。

思い込みという病|思考停止という病を治すには

明確なゴール

いくつかありますが、治療法として自分の明確なゴールを見つけることです。

  • 家族
  • お金
  • 仕事

という人が多いです。それらは小項目のゴールです。

自分が人生で成し遂げたい事は何なのか?ということです。

「妻や子供に平均以上の衣食住を提供したあなたは立派です!」

「誰よりも稼ぎ、家も車も全て手に入れて立派です!」

「あの有名な○○株式会社の役員まで出世して立派です!」

そんなあなたが亡くなって私たちは惜しい人をなくしました!と、弔辞で言われたいですか?

あなた自身も、次もそんな自分に生まれ変わりたい!と言いたいですか?

はい、言われたいし、言いたいです!と心から思うのであれば、それらが本当のゴールでもいいかもしれません。

しかし、どうでしょうか。家族、お金、仕事を人生の真のゴールとしておわらせたくない、という気持ちがありませんか。

そのスッキリしない気持ちをどうしてか考えれば、自分の人生の明確なゴールがみつかります。

わかっても思い込みが外れない理由

それは、脳科学でいうRASの働きや、無意識・潜在意識が影響している部分です。

だんだん怪しくなってきましたよね。

引き寄せの法則とか、7つの習慣とか、きれい事オンパレードかのような、有名な書籍があるのを知っている人も多いと思います。

(引き寄せの法則、7つの習慣の内容は知ってるよ!とすぐに言いたがる知ったかぶりの人の話は、聞かないようにしましょう。)

怪しかろうが、証明できなかろうが、オカルトやスピリチュアルと訝しく思おうが、自分の腑に落ちるまで取り組むことです。

無意識や潜在意識の働きが大きく自分に影響していることを、前提としてあるのだと考えると、いままで抱えていた問題や悩みが、解決できるようになります。

見えない世界のことを、色や形が分かるかのように説明できる人がまず少ない、そして聞く耳を持とうとする人も少ない。

だから、多く人が満たされない、幸せになれない、自分らしく生きられない、そんな人生を続けるし、繰り返すのだと思います。

「分かっていても頑張れない」の解決法は、べつの記事にします。

医療と協会の活動で病を治す

日本健康医学コンシェルジュ協会で、健康産業、美容産業に従事している人に、ドクター小池が考える医療について伝えています。

例えば、薬は悪だ!という意見の人がいたとします。

その根拠は何なのか?

治療薬と言っても、一撃で症状を消して元の健康体に戻れる薬もあるし、死ぬまで飲み続ける対症療法の薬もあるし、完治できないのに飲みつづける薬まで様々です。

しかし、ひとことで治療薬と言われています。

完全治療薬、症状ごかまし薬などと、それぞれ名称を変えるべきです。

で、あなたの言う悪の薬とは具体的に何のことですか?と聞いていきます。

毒蛇に咬まれても血清を使わないのか?とも。

思い込みを治すというのは、非常に難しいでしょう。

思い込みという言葉を、より専門的に定義して再分化した精神科の領域では、パーソナリティ障害という病気があります。

「認知(ものの捉え方や考え方)、感情のコントロール、対人関係といった種々の精神機能の偏り」という表現をみれば、「思い込み」のようなものね、と理解できると思います。

パーソナリティ障害の概要 - 08. 精神障害 - MSDマニュアル プロフェッショナル版
参考パーソナリティ障害

この病気は、DSMで定義されています。

DSMとは、アメリカ精神医学会が出版している精神疾患の診断基準・診断分類です。
正式名称は「精神疾患の診断・統計マニュアル(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)」といい、その頭文字を略してDSMと呼びます。

パーソナリティ障害、人格障害というと仰々しいので、思い込み、思考停止という正確性には欠ける言葉に代用して、説明しています。

正確な表現がよければ、パーソナリティ障害、人格障害と思っていただいても構いません。

ドクター小池の個人的な体験から、認知行動療法などの一つのアプローチでは心が晴れなかったので、体験に基づいて分かりやすく伝えるようにしています。

もし認知行動療法で人生の悩みが解決するなら、精神科に行けば皆がハッピーな人生になります。

しかし必ずしも、幸せになるとは限りませんよね。

いずれにしても、人生に悩んでいる本人が、変わりたいという動機があることが前提になりますが。

まとめ

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

相手にわかってもらいたい理解して欲しいと思うなら、自分の思い込みに気づいて思い込みを外すことからスタートです。

それからでないと、他人の思い込みに気づくことも、思い込みを外すこともできません。

関わる全員の思い込みを外す必要はありません。

自分と関わる大切で特別な人のために、思い込みという病、思考停止という病を、まずは知って欲しいと思います。



Dr 小池
知識は自分を守る道具です^^

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