
胃がんに高濃度ビタミンC点滴は効果はありますか?
こぱんだ
数年前に胃癌で胃を2/3切除しました。現在再発予防として月2回、高濃度ビタミン25g点滴を受けています。再発予防の効果はあるのでしょうか?教えてください!
このようなご質問をいただきました。
再発予防の効果は個人差が大きい
高濃度ビタミンC点滴が再発予防に効果があるかどうかは、個々の患者さんの状況によって異なります。
科学的なエビデンスは限定的であり、全ての患者さんに効果があるとは言えません。再発リスクは、がんの進行度、治療内容、生活習慣など多くの要因に影響されます。
「効く」「効かない」で割り切れないもの
白玉点滴なる美白点滴の例に置き換えて説明します。
医療の世界で「効くか、効かないか」という二択で物事を判断しようとする人は少なくありません。しかし、実際にはそんなに単純ではないことが多いのです。
たとえば、美白や美肌目的で受ける人が多い「白玉点滴(グルタチオン点滴)」も、その一例です。
ある人は「肌が明るくなった」「くすみがとれた」と感じる一方で、まったく変化を感じない人もいます。
では、「白玉点滴は効くのか?効かないのか?」と聞かれたとき、どう答えればよいのでしょうか。
この問いに明確な正解はありません。なぜなら、「効く」という言葉の意味が、人によって違うからです。
期待する効果、受ける頻度、体質や生活習慣、さらには「どこを見て変化と捉えるか」によって、評価は大きく変わります。
これは高濃度ビタミンC点滴にも言えることです。
点滴1回で劇的に体調が良くなる人もいれば、変化がわからない人もいます。
それでも、長期的に体調の安定を感じている方もいます。
「効いたかどうか」は、時間をかけて体感と向き合いながら、自分の中で見つけていく感覚に近いものです。
短期的な変化に一喜一憂せず、身体の声に耳を傾けてみることが大切だと思います。
消火器の例えで考える
火事に備えて消火器を用意することは予防策の一つですが、それだけで火事を完全に防げるわけではありません。
同様に、高濃度ビタミンC点滴も再発予防の一助となる可能性はありますが、それだけで再発を完全に防げるとは限りません。
かかりつけ医との信頼関係が重要
高濃度ビタミンC点滴を受けている医療機関にかかりつけ医がいらっしゃる場合、その医師との信頼関係が大切です。
もし、現在の医師に相談しづらいと感じているのであれば、他の医療機関でセカンドオピニオンを求めることも選択肢の一つです。
https://www.med.or.jp/people/kakari/
まとめ
高濃度ビタミンC点滴が胃がんの再発予防に効果があるかどうかは、明確な科学的根拠が不足しています。
治療の選択については、かかりつけ医と十分に相談し、信頼できる医療機関で適切なアドバイスを受けることが重要です。
私は高濃度ビタミンC点滴の可能性について評価する部分があるので、積極的に取り入れています。
この記事へのコメントはありません。