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【EXIT】今までは亡くなっていた胎児を救える手術

私の友人の周産期を専門にしている産婦人科医の話です。

胎児の気道が先天的にふさがっていて、生まれても亡くなる可能性があるときに「EXIT」という方法があるそうです。

EXITを簡単な言い方で説明すると、帝王切開で赤ちゃんの顔だけを出して、お臍を切らずに胎盤からの血流を維持したまま治療を行います。

そして子宮に戻して、出産を待ちます。

手術が成功しても10%強は、他の原因で亡くなってしまいます。

他の原因を事前に知ることは難しいです。

 

「何もしなければ出産後ほぼ100%亡くなるなら、EXITやるしかないんだよね?」と小池は聞きました。

 

しかし・・・

保守派の重鎮は、とにかく否定的だそうです。

手術がうまくいっても胎児が亡くなった症例を発表したら、学会でフルぼっこになるようです。

 

手術しましょうと言うのは簡単ですが、手術には多くの準備が必要になってきます。

特殊な麻酔を含め、耳鼻咽喉科、小児科など複数の専門医に協力してもらい、手術も手術の前後についても時間も手間もかかります。

なかなかEXITおこなうまで行くことは、少ないそうです。

 

産婦人科医の彼も、EXITが必要な胎児に出会わず、一生を終えたかもしれません。

しかしEXITがどうしても必要な胎児に出会ったことが、新しい治療を開拓していくきっかけでした。

 

産婦人科医の彼が小池に話したような内容を、患者さんに話して理解を得られるのでしょうか?

手術がうまくいっても、手術と関係ない理由で子供が亡くなることもあります。

当事者が冷静に理解して、判断することは難しいかもしれませんね。

仮に理解して手術を受けることを考えても、他の病院でセカンドオピニオンを聞いて反対されたら、決断も変わってしまいます。

EXITが一般的な手術でなければ、産婦人科によっては提案してくれない医者もいるかもしれません。

その場合、妊婦は手術にかけるのではなくて、出産をあきらめる可能性もあります。

 

彼からEXITの話をしてもらい、医療の裏側ってやはり奥が深いなぁと思いました。

健康や美容に関しても、裏側はあります。

広告やマーケティングで得られる情報に踊らされないように気をつけて下さいね^^

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