びまん性脱毛症(女性)の原因と対策4つ!女性薄毛を改善させるコツ
瀰漫(びまん)性脱毛症という近年増えつつある女性の脱毛症には、男性とは違った特有の脱毛症状があります。
びまん=広範囲に広がること
おでこが広くなっていったり、頭頂部の髪だけが少なくなる男性の局部的な脱毛症とは違い、女性の場合の「びまん性脱毛症」は、名前の通り広範囲に毛髪量が減少するタイプの症状になります。
薄毛の種類や原因は、女性だけでも数種類あるので、対処法を考えるときにも、自分の脱毛症の本質と原因を知ることが大切です。
びまん性脱毛症は40代以上の女性に多く見られる脱毛症ですが最近では20代、30代の若い世代の方も増えてきています。
今日は、「びまん性脱毛症」にスポットを当て、その見分け方や対処方法などをまとめてみました。
Drこいけ
女性ホルモンの不足と自律神経が、女性のうす毛に関わっているというお話です。でも、本当でしょうか?
女性は更年期になると女性ホルモンが急激に減ります。更年期になった多くの方が、うす毛になっています。
では20代~40代の女性にもかかわらず、なぜ女性ホルモンが減るのでしょうか。自律神経が乱れるのでしょうか。その一つが、栄養失調と考えられます。
大昔の餓死するような栄養失調ではありません。体を作るのに必要な栄養素が、足りていないのです。太っている女性でも、うす毛がいます。脂肪や糖分が多いけれど、本当に必要なビタミン、ミネラルが不足しているのでしょう。
サプリメント業界がエクオールを売る努力をしているので、ブログでも取り上げていますが、エクオール単品で栄養不足がチャラになると全く思っていません。
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女性にびまん性脱毛症が多い理由
男性の薄毛と女性の薄毛では、その原因が大きく異なります。
男性の薄毛に多いのは「AGA(男性型脱毛症)」といわれるものです。
男性ホルモン(テストステロン)が、ストレスなどによって「ジヒドロテステトステロン」という脱毛を促すホルモンに変異することが原因となります。
AGAの特徴としては、頭頂や前頭部に局部的な脱毛が起こります。
いっぽう、女性に多い「びまん性脱毛症」の原因として、
- 女性ホルモンが低下したことによって、髪の成長と維持がしづらくなる
- 女性ホルモン低下に連動して自律神経失調症の症状が現れることで、血流が悪化し、髪の生育が悪くなる
ことがあげられます。
男性がAGA、女性がびまん性脱毛症になる理由は、本来持っている”性ホルモン”の差によるものです。
ただし、女性でもストレスを強く受けていたりする場合には、女性にも少量分泌されている男性ホルモンが変異してしまい、「FAGA(女性男性型脱毛症)」という特殊な薄毛になることもあります。
女性の場合は変異する男性ホルモン自体が少ないので、局部的な脱毛ではなく”びまん性脱毛”になります。
びまん性脱毛症になってしまう原因
原因が多岐にわたる女性の薄毛ですが、びまん性脱毛症になるきっかけの多くは「加齢」です。
加齢によってホルモンのバランスが狂い、正常なヘアサイクルを保てなくなるからなんですね。
女性が40代にさしかかると、加齢のために「卵巣機能」が低下をはじめます。
びまん性脱毛症は、女性ホルモン(エストロゲン)の不足によって起こりますから、更年期くらいの時期になると同時に薄毛がはじまりやすいということです。
また、女性ホルモンが低下すると、脳中枢が不安定になり、その影響で「自律神経」に不調が現れやすくなります。
更年期女性の多くが、軽度、あるいは重度の自律神経失調症にかかっているといわれています。
自律神経失調症は、全身のあらゆる部分に病的な症状を作ってしまいますが、とくに深刻なのは「血管の収縮」「血流の悪化」「毛細血管の死滅」です。
髪は、毛根内の「毛母細胞」という部分の細胞分裂によって作られていて、それには大量の「酸素」と「栄養素」が必要です。
血管と血流の状態が悪くなると、しだいに頭皮に張り巡らされている毛細血管が死滅していき、髪の成長に必要な酸素と栄養分が届かなくなってしまいます。
女性がびまん性脱毛症になる原因は、「女性ホルモン減少+自律神経失調症」ということになります。
びまん性脱毛症の見分け方
髪は「毛周期」という発毛(ヘア)サイクルがあります。
成長期、休止期、脱毛期というように、女性ならば5~6年くらいの時間をかけて「髪の人生」を形作っています。
正常な発毛サイクルをしていても、脱毛期になると髪は毛根から離れて抜け落ちます。
日本人女性では”正常な脱毛”が「1日60本~90本」はあります。
髪のボリュームに悩みがある人は、自分の抜け毛に神経質になりますが、正常な脱毛と病的な脱毛を見分けることが大切です。
びまん性脱毛症を見分けるには、まず抜け毛の状態をチェックするようにしましょう。
正常な脱毛と、病的なびまん性脱毛症の抜け毛を見分けるには「髪の太さ」と「抜け毛の形状」を確認することです。
「正常な脱毛期」に抜ける髪の毛は、太くて十分に成長した「太く黒い毛」です。
いっぽう、びまん性脱毛症の抜け毛は、成長途中で抜け落ちるために、「細く茶色い髪」ということになります。
びまん性脱毛症の症状見分け方4つ
また、以下のような状態かを確かめましょう。
- 朝起きたときに大量の抜け毛が枕に付いている
- 入浴・シャワーの際、排水口の大量の抜け毛がある
- ブラッシングをしたときにブラシに大量の抜け毛がある
- 抜け毛の毛乳頭に異常がある(ヒゲ・塊・切れ毛状態)
ただし、2と3は、パーマヘアや髪を常にゴムなどで結わえている人は当てはまりません。
パーマや髪結いの状態では、一日のうちに抜けた髪が頭部でとどまってしまい、洗髪やゴムを解いたときに一度に髪が落ちるからです。
びまん性脱毛症が疑われるなら、髪を結えることを止め、一日数回は軽いブラッシングをして抜け毛をチェックするといいでしょう。
4の「毛乳頭の異常」を見極められれば、発毛機能の状態をはっきりとつかむことができます。
正常な抜け毛は「綿棒」のような形状で、髪にうっすらと白い毛根部の玉が付着しています。
びまん性脱毛の場合には、細いヒゲのようなものがくっついていたり、白い部分のまったくない切れ毛のような状態で、先が尖っていることがふつうです。
異常な抜け毛が多い場合には、びまん性脱毛症の可能性が高いです。
びまん性脱毛症に効果的な4つの対処法
びまん性脱毛症は、女性特有のメカニズムを持つ症状ですので、それに見合った対処が必要です。
「これをやれば治る!」
という誰にでも当てはまるものはありません。
ただ、原因を知り、きっちり症状にあった対策をすれば改善が見込めます。
以下に自分でできる3つの効果的な対処法を挙げておきます。
①生活習慣の見直しと改善
びまん性脱毛症を起こしてしまう、自律神経失調症を改善するには、「生活習慣」を正すことが大切なんですね。
自律神経失調症は、夜更かしや運動不足、または食生活が不規則だったすることで悪化してしまうからです。
女性も40歳を過ぎ中年期になると、若い頃のように自分の生活習慣の悪さを指摘してくれる人がいなくなることが多いんじゃないでしょうか。
すると、どうしても自分に負けてしまい、本能的でだらしない生活になりがちですし、偏食などもひどくなってしまう方も多いようです。
生活習慣をもう一度見直し「規則正しい生活を送ること」で、乱れてしまった自律神経のバランスを元に戻すようにしましょう。
②女性ホルモンを補う食材やサプリメントの摂取
とくに中年期以降の女性のびまん性脱毛症には、「女性ホルモンの減少」が深く影響します。
卵巣機能の低下という回避できない原因によるものですが、最近ではこれをサプリメントによって補うことができます。
大豆イソフラボンが女性ホルモンの補充になると話題ですが、そのメカニズムの中心に「エクオール」という物質があります。
エクオールが体の中で作用することで、不足する”女性ホルモンの代わり”となって活躍してくれ、中年期以降の女性の体質改善をすることができます。
もちろん女性ホルモンの減少によってはじまる、びまん性脱毛症改善にも効果が期待できます。
大豆食品を積極的に摂取したり、あるいはエクオールそのものを取り入れられるサプリメント、またエクオールが体内で合成されやすいようサポートしてくれるサプリなどが開発・販売されています。
③正しい頭皮ケアを行う
女性の場合、男性よりも髪に触れる時間が長く、また使用するシャンプーや整髪料などの量も格段に多いといえます。
これらのヘアケア製品は、スタイリングをしやすくしたり、髪質を一時的に良くすることを目的としていますが、「頭皮と発毛器官」のケアをするものではありません。
中には著しく頭皮の健康を阻害するものも少なくなく、これらがびまん性脱毛症を悪化させる原因になっていることはあまり知られていません。
石油系の合成界面活性剤や、化学物質であるシリコンなどを含有しない、天然素材由来のやさしいシャンプー・コンディショナーに切り替えたり、頭皮の健康を促進させる育毛剤などを積極的に取り入れて頭皮ケアを行うことが有効な対策となります。
病院へ行く
上記に書いてきたような対処法は家でできるものですが、びまん性脱毛症の原因を特定するにはやはり病院に行くことをおススメします。
原因が1つではないこともありますし、ストレスやホルモンバランスなどが関連していたりもするので自己判断より医学的見解からの判断が良いと思います。
どんな病院で治療できるの?
AGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)の治療をしてくれるクリニックや女性専用クリニックがいいでしょう。
男性の薄毛と女性の薄毛では、原因も治療法も違ってきます。
女性の薄毛に対応してくれるところを選びましょう。
皮膚科でもいいの?
通常皮膚科は、頭皮湿疹、頭皮のかぶれ、荒れなどの皮膚自体の問題や脱毛症でいうと円形脱毛症に限られます。
一部FAGA治療をしている皮膚科もありますが、やはり「女性の薄毛に対応している」のがはっきりしている病院を選んでください。
薄毛や抜け毛が進行し、「もう年だから・・・」とあきらめるのはもったいないことです。
更年期を過ぎた女性でも、適切な対処をしていれば、美しい髪を守ることは可能です。
髪の状態は、女性の精神にも影響を与えるものです。
活力のある生活を送るためにも、「びまん性脱毛症の対策」をはじめましょう。
〈まとめ〉
- 女性にびまんせい脱毛症が多いのは「性ホルモン」の違いが理由
- びまん性脱毛症の原因は「エストロゲンの分泌低下」と「自律神経失調症」が原因
- びまん性脱毛症を見分けるためには「抜け毛」をチェックすること
- 「生活習慣の見直し」がびまん性脱毛症の改善につながる
- 「女性ホルモンを補うサプリ」でびまん性脱毛症が改善できる
- 「正しいヘアケア」に変えることでびまん性脱毛症を改善できる
- 女性の薄毛に対応しているクリニックで治療を受ける
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