
【小池が考える「素晴らしい女性」】ワサビ女に学ぶ、ストレスを受け流す技術
ある部活の新歓で、先輩カップルと同じテーブルになりました。
彼女のひとこと……「ねえ、私ってキレイ?」
周囲の空気が一瞬止まりました。
まだ学生だった私は、どう答えていいのか分からず、とっさにこう言いました。
「この状況では、キレイ以外の選択肢はないかと。」
返ってきたのは笑いではなく、寿司でした。しかも、ワサビが山盛りの。
彼女は軽く笑って言いました。「食べてみて?」
…食べました。涙は出ましたが、ワサビのせいか気まずさのせいかは不明です。
「ワサビ女」の本当の教訓
その出来事を思い出すたびに感じるのは、「人は、自分の不安を他人に確かめたくなる瞬間がある」ということ。
「私、キレイ?」の裏には、「誰かに認めてもらえないと安心できない」という心理が潜んでいます。
ワサビを盛る行為も、怒りというより不安の表現だったのかもしれません。
嫌な記憶は、神経を通じて再生される
ワサビを見るたびに思い出す。
そんな体験は誰にでもあると思います。
これは「情動記憶の再固定(リコンソリデーション)」という現象。
過去のストレスが神経レベルで再生される仕組みです。
つまり、出来事そのものではなく、思い出し方がストレスになる。
「素晴らしい女性」とは、感情の扱い方を知っている人
人の魅力は、顔立ちでも服装でもなく、神経の安定から生まれます。
- 自分の感情を他人にぶつけない
- 承認を求めず、静かに自分を満たす
- 嫌なことを「笑い」に変えられる
これが、私の考える「素晴らしい女性」です。
「ワサビを盛る側」ではなく、「笑って飲み込める側」でありたい。
ストレス記憶のリセット法(ニューロアンチエイジング的視点)
- 呼吸を4秒吸って6秒吐く(副交感神経を起動)
- 姿勢を変える・視線を上げる(脳幹の警戒反応を解除)
- 「これは過去の記憶だ」と言葉で区切る(前頭葉で再評価)
- 未来の予定を1つ作る(ドーパミンが「希望」を再起動)
こうして、「嫌な出来事」を思い出しても、そのたびに神経が鍛えられる方向に変えていけます。
3月は自殺対策強化月間|ストレスは命を削る
厚労省の統計では、年間2~3万人が自殺で命を絶っています。
交通事故の5倍以上。
ほとんどが「人間関係」「職場」「健康」「経済」など、慢性的ストレスが背景です。
つまり、ワサビのような一瞬の刺激より、「飲み込めずに残るストレス」が心身をむしばむのです。
小池が学んだこと
あの夜の出来事を今は笑い話として語れるのは、時間が癒したからではありません。
「記憶を再編集できる」ことを知ったから。
コーチングや神経科学の視点を通じて、嫌な体験も「観察素材」に変える力を学びました。
まとめ:ワサビは効かせすぎない
「素晴らしい人」とは、刺激を与える側でも、耐える側でもなく、刺激を「味わい」に変えられる人。
ストレスを敵にせず、神経のトレーニング材料にする。
それが、ニューロアンチエイジングの生き方です。
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